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未生流 東重甫
いけばな教室
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12月の花:山茶花(サザンカ)
あっという間に今年も残すこと1か月となりました。今月はこの季節に馴染みの深い花の1つである山茶花(さざんか)を紹介します。 何とも読み難い字ではありますが、山茶花はこの名の音の響きが童謡「たきび」に出てくる懐かしい子供の頃の光景を思い出させてくれ、心にぬくもりも感じさせ...
未生流東重甫
2013年12月1日


11月の花:石蕗(ツワブキ)
今年は長い夏でしたが、ようやく秋めいてきました。今月は、秋に花を咲かす石蕗(つわぶき)を紹介したいと思います。 石蕗は、キク科ツワブキ属に分類される多年草です。学名をシノニム、英名をLeopard plant、別名にイシブキ...
未生流東重甫
2013年11月1日


10月の花:藤袴(フジハカマ)
秋の七草の中から8月に女郎花、9月は桔梗とお話ししてきましたが、今月も続いて秋の七草の中から藤袴(ふじばかま)を紹介したいと思います。 藤袴は、キク科ヒヨドリバナ属に属する多年草で、奈良時代に香料として渡来したものが野生化したものと考えられ、古くから香料・薬草に使われて...
未生流東重甫
2013年10月2日


9月の節句
5節句のうち、1年で最後にくるのが9月9日の重陽(ちょうよう)の節句になります。 これまで5回にわたって節句についてお話をしてきましたが、まずは節供と節句の違いについておさらいしたいと思います。 まず、陰陽思想においては、奇数は陽、偶数は陰とします。節句では、月を陰、日を...
未生流東重甫
2013年9月9日


9月の花:桔梗(キキョウ)
桔梗は、万葉集のなかで秋の七草と歌われている萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・朝顔のうち、「朝顔」に該当するといわれています。 植物としては、キキョウ科キキョウ属に分類される多年草本植物で、自生株は絶滅危惧種でもあります。つぼみの状態では花びら同士が風船のようにぴたりと...
未生流東重甫
2013年9月1日


8月の花:女郎花(オミナエシ)
梅雨明け直後から炎暑ともいえる暑い日々が続いていますが、今年は8月7日が「立秋」にあたります。つまり、暦の上では秋になります。万葉集の巻八では、秋の七草について、以下のように詠まれています。 萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花 ...
未生流東重甫
2013年8月1日


7月の節句
1年における5節句のうち、みなさんに一番身近なものがこの7月にある七夕(たなばた・しちせき)ではないでしょうか。この七夕は元来、中国の行事であったものが奈良時代に伝わり、元から日本にあった棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれた言葉です。 ...
未生流東重甫
2013年7月7日


7月の花:睡蓮(スイレン)
7月は1日の海開きから始まり、七夕や夏祭りと夏真っ盛りの行事が多い月です。この7月には、文月(ふみづき)、七夕月(たなばたづき)、女郎花月(おみなえしづき)、初秋(はつあき)、 涼月(りょうげつ)、 蘭月(らんげつ)、桐月(とうげつ)など、他にも多くの名前があります。 ...
未生流東重甫
2013年7月1日


6月の花:夏椿(婆羅樹:シャラノキ)
ついこないだ桜が咲いたと思っていたところですが、先週より6月に入りました。今年は例年よりも早く5月に梅雨入りした地域も多いため、梅雨といえば6月、6月といえば梅雨という季節感をあまり感じないかもしれません。 さて、学生や社会人の方の中にはお気づきの方もいらっしゃると思います...
未生流東重甫
2013年6月1日
5月の節句
前回は3月の節句のお話しをしましたが、五節句のうち2番目に来るのが5月の「端午(たんご)の節句」です。この節句は、菖蒲の節句・重五(ちょうご)・五月節とも言われています。 旧暦では午(ご)の月は5月にあたり、この午の月の最初の午の日を節句として祝っていたものが、「端」は...
未生流東重甫
2013年5月1日


5月の花:花菖蒲(ハナショウブ)
5月は端午の節句のコラムでも菖蒲を紹介していますが、今は一般的に菖蒲と言えば花菖蒲をさします。花菖蒲といえば、「菖蒲・アヤメ・杜若(かきつばた)」の3つの花が連想される方もいらっしゃると思います。この3種の花は凛とした美しい姿をもち、見分け難しいと思われがちなのですが、実は...
未生流東重甫
2013年5月1日


4月の花:桜(サクラ)
今年は去年と比べて3月上旬から暖かい日が続いたこともあり、桜の開花時期が大幅に早いようです。すでに開花時期を過ぎた種類も多くありますが、新年度の最初の月に桜を連想する行事も数多くあることもあり、は桜をイメージするのではないでしょうか。 ...
未生流東重甫
2013年4月1日
3月の節句
3月の節句といえば、桃の節句=雛祭りと連想する方も多いかと思います。旧暦の3月3日が桃の花が咲く季節であることから「桃の節句」と呼ばれていますが、京の貴族階級の子女が天皇の御所を真似た御殿や飾り付けで遊んで、無病息災を願ったのが「上巳(じょうみ)の節句」の始まりだと言われて...
未生流東重甫
2013年3月3日


3月の花:椿/海石榴(ツバキ)
日本原産の椿は、ツバキ科ツバキ属の植物で、学名をCamellia Japonicaといいます。日本原産だけにみなさんも馴染の深い花ではないかと思います。常緑性の高木で、樹皮はなめらかで灰白色の優しい印象をもっており、これはいけばなにおいても大切なポイントです。葉は互生、楕円...
未生流東重甫
2013年3月1日


五節句
五節句の「節」は、季節の挨拶などに使われる24節気の「節」とは別のものですので、まずは簡単に24節気についてご説明しましょう。 24節気は、太陰暦による季節のずれを正し、季節を春夏秋冬の4等区分にするために考案された区分手法の1つで、1年を12の「中気」と12の「節気」...
未生流東重甫
2013年3月1日


2月の花:梅
いけばなに欠く事の出来ない花材であり、一般庶民にも関わりが大きい植物ということで梅を二月の花に選びました。 まず、少し学問的なことをご紹介します。 分類 バラ科 サクラ属 梅種 英名 Japanese apricot 梅の字 (あざな)梅・烏梅・汗米・宇米・有米・干梅...
未生流東重甫
2013年2月1日


1月の花:若松
未生流ではめでたく新年を迎える花として、元日は若松、2日は伐り竹(きりたけ)、3日は梅をいけてお正月の三が日を祝います。 特に元日は、五節句の日とも考えられていることから、若松を七五三(しめ)の伝でいけます。七五三の伝とは、注連縄(しめなわ)飾りの藁の節を三・五・七と付け...
未生流東重甫
2013年1月3日


12月の花:水仙(スイセン)
水仙は、ヒガンバナ科スイセン属(ナルシサス属)に属する植物で、原産地は地中海沿岸です。 ちちろ、ちちろっぱ、はるたま等、別名には面白い名があり、この他にも色々あります。 名前だけでなく、園芸品種についても1万品種以上もあり、品種改良などで現在も増え続けています。品種が多い...
未生流東重甫
2012年12月1日


11月の花:ツルウメモドキ
蔓梅擬は、ニシキ木科ツルウメモドキ属に属するつる性の樹木ですが、葉の形が梅に似ていることからこの名前が付きました。 5月頃に花が咲き、初夏には黄緑色の実がなりますが、秋になるとこの実が薄黄色に熟します。熟した後は皮の中から赤い種子が現れます。 ...
未生流東重甫
2012年11月1日
時代祭と花
時代祭は、葵祭・祇園祭と並んで京都の三大祭に挙げられていますが、その歴史は浅く、葵祭が567年、祇園祭が863年に対して、時代祭は平安建都1100年を記念して1895年に建てられた平安神宮の記念事業として、行われるようになったのが始まりです。この祭が行われる10月22日は、...
未生流東重甫
2012年10月15日
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