未生流東重甫2012年10月1日10月の花: キク「いけばな」においても菊は欠く事のできない草花であり、平安時代に五節句の思想と共に菊も渡来したと考えられています。 五節句とは、「人日(じんじつ)」「上巳(じょうし/じょうみ)」「端午(たんご)」「七夕(たなばた)」「重陽(ちょうよう)」のことで、それぞれ1月7日、3月...
未生流東重甫2012年9月1日9月の花:ススキ秋は草花が美しい季節ではありますが、色々ある中から「中秋(ちゅうしゅう)*の名月」に飾る芒を今回はテーマにします。奈良時代の歌人である山上憶良(やまのうえのおくら)が秋の七草について、万葉集(巻8)で詠んでいます。 「萩(はぎ)の花 尾花(おばな) 葛花(くずばな) 瞿麦(...
未生流東重甫2012年8月1日8月の花: ハス古名は「はちす」。 花托(蓮肉・台(うてな))の形が蜂の巣に似ている所から名付けられました。水芙蓉・不語仙・池見草などと称します。 中国では「荷か」の字を当てます。日本へは仏教と共に渡来した花で歴史は古く、釈迦生誕の故事にも出てくるもので仏教とは深く縁のある花です。 ...
未生流東重甫2012年7月15日祇園祭と花祇園祭は、京都八坂神社(通称:祇園さん)で行われる祭礼で、869年(貞観11年)に始まり、970年から天災や戦争などでの中止を除き、ほぼ毎年行われています。元々、平安朝の貞観11年に京の都をはじめ日本各地に疫病が流行した時、厄除け・無病息災を祈って始まった祭りで、7月1日か...