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未生流 東重甫
いけばな教室
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七種:竹花器 鮟鱇(あんこう)・手杵・二柱
016年 5 月のコラム 七種:竹花器 鮟鱇(あんこう)・手杵・二柱 今年は伝書三才の巻に記載されている器や花留めについてお話を進めていますが、今月は鮟鱇、手杵、二柱の3つを説いてみます。 <鮟鱇> 鮟鱇の意味は、「忍受と何事もよく咀嚼(そしゃく)し、物事をよく観定める」...
未生流東重甫
2016年5月6日


5月の花:空木( ウツギ)
2016年5月 今月の花<空木(うつぎ)> 初春から色んな花が咲き誇り、特に3 月からは南方より桜が咲きお花見気分に浸る姿が報道され始めます。今年は特に外国の方達の姿も多いようで、京都の名所も半数が諸外国からの訪問客のような光景です。私事ではありますが、花展出瓶のため4日程...
未生流東重甫
2016年5月6日
七種:竹花器 寸渡(ずんど)・橋杭(はしくい)
2七種の竹花器についてのコラムを開始して早4ヶ月。この竹花器には華道を通じて人倫を説く意味を含んでいることはすでにご理解いただいているかと思います。 玄解には次の説明があります。 七種は何れも天下を治むる大宝なり。故に華道も是に準じて此の七種を宝器と定む然れば七種の花器は草...
未生流東重甫
2016年4月5日


4月の花 :石楠花(しゃくなげ)
新春から初夏に掛けては美しい草花が咲き誇る時期ではありますが、蝋梅(ろうばい)、梅、山茱萸(さんしゅゆ)などが雪の降る季節から花を咲かせ、その後も春から初夏まで色んな花を咲かせます。今月は、木々の中でも4月中旬くらいから咲き始め、6月中旬くらいまで楽しめる「山の女王」と称さ...
未生流東重甫
2016年4月5日
七種:竹花器 獅子口・二重獅子口
この七種の花器には、華道を通して人倫を説く意味を含んでいます。 七種は何れも天下を治むる大宝なり。故に華道も是に準じて此の七種を宝器と定む然れば七種の花器は草木を挿ける器物に製すと雖も、人類精華の宝器として美徳を開顕す理を知らしむ為、これを制定する者なり(玄解より)...
未生流東重甫
2016年3月8日


3月の花:桃(モモ)
毎年2月の中旬になると花桃がいけばな用として市場に出回わります。桃といえば、3月3日は五節句の1つである「上巳(じょうみ)」(元は3月最初の巳の日)、桃の節句とも呼ばれるものを思い起こします。今月はこの桃の花をご紹介します。...
未生流東重甫
2016年3月8日


七種:竹花器(たけかき)
2016年2月のコラム 七種:竹花器(たけかき) 新しい年を迎え早1ヶ月が過ぎました。記録的な暖冬に始まり、突然の冬将軍到来です。 毎度繰り返される自然との掛け合いに冬を感じています。 24節気の初めにあたる2月の立春(節分の頃)は1年で一番寒い時期ではありますが、...
未生流東重甫
2016年2月13日


2月の花:山茱萸(サンシュユ)・満作(マンサク)
ホームページ開設以来、毎月の花のコラムを続けてきましたが、今年も引き続きその月の花を取り上げて季節を感じていこうと思います。 暖冬と予想されていた今冬でしたが、例年どおりの寒波襲来で暦どおりの寒い日が続いています。そんな寒い日の風に芳香を放つ梅を見つけると、いよいよ暦の上で...
未生流東重甫
2016年2月13日


2016年を迎えて
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 2016年も始まって早1週間が経過しようとしていますが、今年の始まりは昨年暮れからのPCのトラブルでした。USBメモリーにバックアップはしたけれど、元に戻す自信はなく途方にくれていたところ、救いの神...
未生流東重甫
2016年1月13日
2015年を振り返って
気が付けば2015年も残り少なくなりました。慌ただしく過ぎていくだろう年の瀬を毎年それなりに愉しんでいます。そして最近、この1年を振り返ってみる機会に恵まれ、今までにない一時を送っています。有意義であったと感じたいこの1年を、些か戸惑いながらも文面に落としてみます。...
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2015年12月31日
12月:事始め
今年もいよいよ師走を迎える時期になりました。1月から未生流三才の巻の中から、婚礼の花の心得に始まり、追善の花の心得、祝事の花の心得や四季祝日の花の心得等、数々紹介してきましたが、今年最後の今月は四季祝日の花の心得から「事始」を取り上げてみたいと思います。陰陽消長ではありませ...
未生流東重甫
2015年12月6日


12月の花:歯朶(ウラジロ)
お正月の注連縄や鏡餅には必ず、時には門松にも用いられている歯朶(うらじろ)ですが、なぜ用いられているかといえば難しいものです。 伝書には、事始めの花として白梅に歯朶と紹介されています。そこで、今年が終わり一足早く新しい年を迎える日の花として今月は歯朶を紹介します。...
未生流東重甫
2015年12月6日
11月:家名続目(かめいぞくもく)&入院(じゅいん)の花
今月は未生流伝書「三才の巻」祝事の花の心得から、代を譲る「家名続目(かめいぞくもく)」と後進に託す「入院(じゅいん)」を取り上げてみたいと思います。 最近の世間を騒がせているニュースにはうんざりすることも多いですが、それでも片田舎の田畑に生き甲斐を見つけたような表情で耕す人...
未生流東重甫
2015年12月5日


11月の花:万年青(オモト)
気が付くと今年も残り少なくなりました。もうお正月の花の準備に入っていますが、やはり年に一度の事、同じ花材を重ねて稽古する事が必要です。 私の教室では、毎年全員が若松と万年青の中でも特に特徴のある「大宗観(たいそうかん)」を七五三の伝でいけており、今年も例外なく我儘な動きをす...
未生流東重甫
2015年12月5日
10月:髪置と袴着
暑い夏が過ぎ、朝晩が過ごしやすくなると共に錦織りなす木の葉の競演が北の方から始まりました。本格的な秋の気配がすぐそこまできているようです。 今月は少し早いのですが、未生流の伝書「三才の巻」祝事の花の心得から髪置(かみおき)と袴着(はかまぎ)についてお話ししたいと思います...
未生流東重甫
2015年10月4日


10月の花:柳(ヤナギ)
春には河岸や池畔に桜と垂れ柳の美の競演がよく見られます。桜並木と川の流れは春の美の象徴、そこに優雅な柳の緑の流れが風になびくのは風流なものです。 京都の鴨川沿いの垂れ柳と枝垂れ桜が順に並んでいる景色が私は好きです。 枝垂れ柳は、春から夏に掛けて緑が美しいものですが、葉の...
未生流東重甫
2015年10月4日
9月:茶室の花
2015 年9 月のコラム 茶室の花の心得 酷暑だった今年の夏も終わり、今年は秋がいつもより早く訪れる気配を感じるような日々です。冬には春が恋しい、春には夏が愉しみ、夏には秋の訪れを待ち、秋には冬の遊びに期待する。四季それぞれの訪れを楽しむ気持ちが1年中幸せになる秘訣ですね...
未生流東重甫
2015年10月4日


9月の花:蘭(ラン)
「9月の風は秋を感じさせてくれます」というセリフも久しく、ここ数年は9月に入ってもまだ秋を満喫できるような気候ではありません。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、秋のお彼岸の頃には朝夕の爽やかな風が心地よく頬を撫でて行き過ぎます。まだまだ残暑が厳しい日々が続きますが、今...
未生流東重甫
2015年10月4日
8月:追善の花
今年は未生流伝書「三才の巻」から抜粋してお話をしていますが、今月は今ではあまりいける事もありませんが、時節柄も考慮して追善の花を選んでみました。 現代のいけばなでは、「どんな形の花をいけるか?」「どのように綺麗な花をいけるか?」「何を感じて流派の花の形をいけるか?」と形を求...
未生流東重甫
2015年8月16日


8月の花:秋明菊(シュウメイギク)
暦の上では7月に秋を迎え、8月は秋真最中ですが、連日酷暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。 旧暦と新暦の間でのいけばなは花材調達に難しい所があり、実際、新暦の七夕に秋の草花を揃える事はなかなか出来ません。とはいえ、灼熱の太陽が照りつける中、秋草を思うと涼しい気分に...
未生流東重甫
2015年8月16日
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