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  • 未生流東重甫

2024年の新春を迎えて

令和6年能登半島地震において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。



新年早々の心痛む震災や事故があり、震撼する出来事で被災された方達を思うと、新年の祝詞が少し難しい気がいたしますが、新年を迎えるのは、日頃と同じで爽やかな朝を迎える思いです。


例年と同じく、1月2日には書き初めをしました。今年の書き初めは「但尽凡心」、”ただ凡心を尽くすのみ”安岡正篤『百朝集』天皇道悟に名高い偈(げ)の中の一文から引用しました。



言葉とは興味深いものです。読む人によってこんな言葉も意味が変ってきます。つまり、個人の素直な心の表現、教えの言葉と受け取って学ぶようにすれば良いのです。今年はついに後期高齢者の仲間入りといいましても、単純に年齢だけの話しで、私は常に前向きでいたいと思います。



現在、未生流の伝書講義を対面とオンラインの双方で進めていますが、進むだけではこの年になると過去のことはどうも忘れがちになりますので、こちらのホームページのコラムでごく初心の方のための未生流の伝書講義をとも考えています。


『孔子の九思』(紀元前552~479年)というものがあります。九思とは、「物を見るときは はっきり見る」「聞くときは 誤りなく聞く」「表情は穏やかに」「態度は上品に」「言葉は誠実に」「仕事は慎重に」「疑問があれば 質問する」「みさかいなく怒らない」「道義に反して利益を追わない」の9つです。


我々教え学ぶものにとって当たり前のことではありますが、忘れがちな言葉でもあります。どの世界でもそうですが、花道の世界でもこの九思に説かれている言葉は2700年を経ても的を得ています。


 あたかも花を知っていることが偉い人のように感じている者が少なくありません。偉いのではなく先生であることが望まれます。ある部分人生の先輩である事を意識して、自分の後輩を導く立場であることを認識して頂きたいと自戒を込めながら思う次第です。



「孔子の九思」の言葉をかみ締め、自身の鏡としていきたいと思います。そのためにも日々研鑽を重ね、1日1歩を目標に、また1日1日を大切に1年頑張りましょう。


本年も相変わりませず、よろしくご指導賜わりますようにお願いいたします。

               


令和6年1月吉日


初寿斎(東) 重甫

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