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未生流東重甫

2023年を迎えて

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


 今年の干支は癸卯(みずのとのう)ですがみなさんの干支は何でしょうか。実は、私は講義の中で頭の休憩として「あなたの干支は?」と尋ねることがあるのですが、大概は12支の子や丑といった動物だけで答えてくれますので講義が和やかになります。

 干支とは、字の如く十干十二支を言いますので、正しくは甲子(きのえのね)、乙丑(きのとのうし)などと答えます。今年61歳を迎える方たちは癸卯になり、還暦といいます。易においても重要なところかもしれません。


 毎年新年にあたり、今年は、今年こそは、などと考えている人は多いと思います。新年の元旦を迎えるとはいえ、大晦日のあくる日が元旦で、日々の変化と変わることはありませんが、年に一度改まった日を迎える、迎えられることに感謝はします。

子供の頃のように、何か別の世界が待っているような気になることはもうありませんが、自分を引き締める思いで迎える節目の日としては受け止められます。


 今年も新たに直面するであろう未体験の事に出会えることを念頭に描きつつ、新しい年に踏み入れた以上しっかり前に進む思いです。荀子(紀元前3世紀ごろの儒学者)が次のように説いています。


「道は近しといえども 行かざれば至らず」 


 何事も始めなければ達成しません。今年も過去を糧として、先ずは前を向いて進みたく思います。

皆様も、後悔を恐れず前を向いて一日半歩でも良いので進んでいただきたいと思います。

                         

令和5年1月吉日

未生流 東 重甫

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