師走恒例の慌ただしく感じる思いを楽しむことが出来ています。
今年を振り返ると毎年ではありますが、「今年始めての体験」という事がありました。いつの年も何かしら新しいことに挑戦できていることはありがたいことです。私一人では到底出来得ないことも、周りの人達に助けられてではあるが前に進んでいる気がします。
年の初めは、そろそろ恒例になってきています家族11名での長岡天神での書き初めからでした。思い思いの言葉が楽しみでもあります。私自身誰の言葉であったのか忘れましたが「無事澄然」と書いて部屋に貼ってあります。はてさて実行出来たかはともあれ、心の動揺に対しての戒めにはなった気がいたします。
病気にはとんと縁が無かった私ですが、今年始めて「脳梗塞」という世間ではよく耳にする突発的なものに襲われました。家族のお蔭で軽く済みましたが、ここでも2,3日と短い時間ではありましたが車いす生活を初体験しました。おかげさまで当たり前であった“自分で自由に動けること”に深く感謝する思いでした。
普通が普通で無くなる怖さを感じた次第ですが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の例え通り、感謝の念も薄らいでいく自分が少し怖い気が致します。とはいえ、好きなテニスの回数を増やし、時折のゴルフで自然との触れ合いの中での開放感を味わう様に努めています。
同じ体験であっても心が前に進む事が望ましい。今年を振り返って初体験を色々思い起すと、最後に出てくる言葉は「感謝」です。これからどんな体験が待っているのか楽しみながら新しい年を迎えたいと思います。皆様も、前を向いて進みましょう。
荀子の言葉に「道は近しといえども 行かざれば至らず」というものがありますが、何事も始めなければ達成しないという意味です。
今年一年お付き合い有り難うございました。輝かしい新年(甲辰の歳)を迎えられますことを祈念いたします。
2023年12月吉日
未生流 東 重甫
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