top of page
  • 未生流東重甫

「華道玄解」荒木白鳳 閲覧17

2021年7月のコラム「華道玄解」荒木白鳳 閲覧17


 24節気でいうと、6月21日から7月は6 日までが「夏至」、7日の七夕から7月21日までが「小暑」、22日から8月6日までが「大暑」となります。雑節もあり、2日が「半夏生」、19日から8月6日までが「夏の土用」です。

 竹の春と言われる7月は、七夕飾りから始まります。葉竹や笹に五色の短冊を飾り祈り、今年は何を祈るのか想像がつくのが残念です。

 そして、19日からは「夏の土用」になります。今年の土用の丑の日は7月28日の1回です(年によって2回ある年もあります)。土用の丑といえば、ウのつくもの例えば、瓜、梅干しなど自然の理に叶ったものを食しますが、今は、鰻と決まっているかのように食べることが多いです。江戸時代に始まったようですが、意味が無いわけでもなく、時代背景を思うと、きっかけが必要だったのかも知れません。江戸時代と違って現代では、いつでも鰻を食べられますし、身体の栄養も過ぎるくらいの人が多いと思いますが!(笑)ともあれ、美味しいと思うものを頂くのは幸せです。しっかり食べて、体力を養いましょう。


今回の「華道玄解」閲覧は、原一旋転之卷研究資料の最後で、参考の図を紹介します。

《挿花參考の圖範 》

体用相應の花型と原一旋轉の花型の圖を下に示す。

體用相應の花型圖

體  すゝき(すすき)

用  野ぎく













二  體用一種

體  自然の姿

用  三才横姿









三 

體  糸柳

用  つばき


原一旋轉の花型

其1

蓮 體用の挿方

體 中央の二葉一花

用 体のもとの二葉と浮き葉と

角葉に花の一株








水仙春陽の一輪挿

体 高き花は實

用の若芽は虚







三 天女花

真の自然挿

振り良き枝其のまゝ 作意を

加へず 無我の意を表す



此巻の教義は万法一如の原理を体得する事を目的とするものなれども、若し未だ其境地に達せざる者は、多を求むれば散漫心を起し迷盲して一事をも得ず。

若し精神の統一を目的として、一義を追求すれば其心沈滞して、孤立の境地を脱する事能はず。自我の盲念を捨盡したる人、無作の直心に依って此教理を体得す。

                                     (終り)



 原一旋轉之卷研究資料では、「華道十戒の教義」として、初心者に教えるべき事が説かれています。しかし教えるとは、なによりもまず教える側自身が学ばなくてはなりません。体得して初めて教える立場に至ることを、今一度認識して頂く為の教義ではないでしょうか。


 来月のコラムは、養の巻參考資料に進む予定です。栄養をつけ、体調管理に努めながら、この夏をしっかり楽しみましょう。


最新記事

すべて表示

「華道玄解」 荒木白鳳著  閲覧32 2022年12月のコラム 気がつけば12月、2022年も終わりに近づいてきました。 師が東西に忙しく走り回ることから師走とはよく言ったもので(諸説あります)、月半ばともなると気持ち的にも世の中的にも気忙しくなってきます。そんな慌ただしい月ではありますが、今月も華道玄解のコラムです。 先月は先々月に続き、『妙空紫雲の卷參考資料』の『妙空紫雲』を読み進めましたが

「華道玄解」荒木白鳳著 閲覧31 2022年11月のコラム 11月は京都も錦秋の彩りで人々の目も心も癒やしてくれます。修学院離宮、桂離宮そして多くのお寺や神社が自然の美を今も残して京都らしさを演出してくれます。「五感で感じる」という言葉が似合うのも爽やかな風が流れるこの季節です。春には春でしか感じない健やかな美があり、当然四季折々の美が五感に訴えてくることは多くありますが、これは四季折々の美を感じ

「華道玄解」 荒木白鳳著 閲覧30 2022年10月のコラム 「華道玄解」の著者である荒木白鳳氏の言葉は、昭和時代以前に創流された流派の伝書や秘伝にも出てくることであり、現代の常識では差別用語と言われるかもしれませんが。読んで頂いている諸氏の寛大な心で当時を思い解釈して頂ければありがたく思います。未生流の伝書の一文でも、町民百姓と高貴の方との一種の差別が出ていますので、当時の流れとして受け止めてい

bottom of page