今年は辛丑(かのとうし)の歳、私が己(つちのと)丑歳生れであるから十二支の六巡目も誕生日のある五月で終えます。今時あまり聞かない年の数え方ではありますが、陰陽五行の組み合わせで60年周期の中の辛丑の歳にあたります。
五行の木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)のそれぞれの陰陽と十二支の組み合わせで今年の干支が決まります。木火土金水の陰陽とは、「甲乙、丙丁、戊己、庚辛、壬癸」であり、十二支と組み合わせると、子、寅、辰、午、申、戌は陽の甲、丙、戊、庚、壬との組み合わせに也、丑、卯、巳、未、酉、亥は陰の乙、丁、己、辛、癸との組み合わせになります。甲の丑卯巳未酉亥の組み合わせはあり得ない事になります。つまり、10と12の最小公倍数60が周期で「還暦」となります。(詳細はHPのコラムにある五行のコラムを参照ください)
今の時代では還暦を迎えても珍しくもなく、またそこまで目出度くはありませんが、節目ではありますので是非祝ってあげてください。
毎年新しく迎える年への期待とか自分への望み等考えますが、このご時世ではそれも難しいように思うかもしれません。しかし、自分は自分でしか動かせない。昨年迄に培った経験を活かし今年1年を昨年以上に有意義な1年にしたいものです。
経験の積み重ねで自身の過去を創っていく。素晴らしい時やほろ苦く観じる時など多くの時間が過ぎていったが、全てが過ぎゆく過去の現実で象られたものです。
今年も素敵な過去を創る時間を与えられた以上、有意義に遣いたいです。
今年の暮れには、私にとって今までに無い経験や時間の流れに感謝する事であろうと思う、いやそんな日を迎えられるように日々楽しみたいと思います。皆様も、ぜひ素敵な過去創りに楽しく取り組んでください。
今年1年が良かったと思える歳の暮れが来ますように祈念いたします。
令和3年1月吉日
未生流 東 重甫
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