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  • 未生流東重甫

2020年を振り返って

2020年も残りわずかになり今年を振り返ってみると、常の私らしくない1 年であったような気もしますが、過ぎゆく1日1日が自分の過去創りの積み重ねであると思うと今年も自分自身にとってはとても有意義な1年であったように思います。

今年のような世界的に未曽有な状況となっても、自分をしっかり生きる事が望まれます。生き抜く力は特にありませんが、これからも何とか日常を楽しく感じるように努力を惜しまないようにしたいものです。


とはいえ、今年の滑り出しは順調であり、1年の予定を何不自由なく決めていたところに急変して戸惑いました。花展は軒並み中止、講演や講座も中止が相次ぎ用意していた事が全て無駄になってしまいました。中止が決まったときは残念ではあったものの、この無駄は決して無駄ばかりではなく、大きな経験として残ってくれる事と思います。

 私個人としては、読みたかった「華道玄解」をHPでも手掛ける事が出来たのは嬉しく思います。NHK文化センター青山の講義では、皆と一緒に「華道玄解」を紐解く時間があったことは何よりでした。


いけばなで学ぶべき事は何であるかを問いかけ、習う方達が何を求めているのかを考えてみること、そして自分なりに答えを出す事が出来た1年でもありました。

当然日々進歩を唱える以上、その答えは来年には違う答えとして出るかも知れないし、より深く考える様になるかも知れません。皆さんに今年特に感じて頂きたかったのは、「過去は糧、日々成長している事」です。

 過去を振り返る事も必要な事ですが、前を向く事はもっと大切な事です。過去を成長の糧となることを、各自が実感したなら2020年はそれなりに素晴らしい1年であったと思います。


 私にとっての2020年は好きな旅行も出来なかったものの、ゴルフにテニスと老体にむち打ちながらも楽しめた事もあり、何とか来年への糧となるのではと思いながら素敵な新年を迎えたく思います。

 皆様も、今年こそは来年こそはの思いを胸に納め、光り輝く新年をお迎えください。

今年も一年、お付き合いを頂き大変有り難うございました。

令和2年12月吉日

未生流  東 重甫




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