2018年7月のコラム <陰陽五行4>
今年の夏の暑さは予想がつきませんが、例年どおりの猛暑もしくは酷暑だろうな、とおもっているうちに梅雨も明け、夏がはじまりました。
ところで、温故知新ではないですが、いにしえの教えを尊び学び、その上で新しく学ぶことが沢山あります。今年進めているこのコラムもそのうちの1つで、旧いものでも我々の生活に密着していた文化から何か感じ得ることがあるかも知れません。
今月は「五行の配当」を「五臓の色体表」を参考に考えてみます。
五行である木、火、土、金、水に様々な要素を配当することによって五行それぞれの役目・意味を説明できることが考えられます。
下表に身体と五行のかかわりを示します。
五支は五臓の精気を発する所としてとらえ、心身の健全を図るうえで大切にしています。また、五根は五官の所蔵として、目が悪ければ肝を治する、五労は過労が傷害を与える等々、医学的な要素を持った五行の一部となります。つまり、中国から伝来の医者はこの五行に基づいて診断をしていたことが垣間見えます。
このように、陰陽五行説は日本に渡来して以来我々の生活に密着しており、様々な文明文化に精通しているものです。江戸時代中期辺りまでは、この中国の思想が一般民の生活を支えてきたのではないかと思います。
来月は陰陽五行の中で特に私たちの生活に密着したものを紹介します。