2016年11月 特別研究会 <水仙の基本と分離型>
日時:11月5日(土)10:00~16:30
場所:生涯学習センター(バンビオ)
参加者:30名
花材:水仙(10元/1人)
あっという間に季節がめぐり、冬の訪れがすぐそこまできているのか朝晩の冷え込みも本格的になりました。いけばなの花材も季節を楽しむところから、別名雪割草の水仙を11月の研究花材としました。
初心者から上級者まで、参加者の幅は広いですが、やはり基本が大切ということで、まず皆さんに1元の水仙を持ってもらい、いけるまでに必要な水仙の手順を学びました。そして今日の水仙を観て、役割を決め、いけることのできる花姿を想像します。
まず、1元の葉を4枚重ねて体の長さに切り、次に用、そして留と適当な長さに切ります。こんなところから無駄のないいけ方を追及していきます。やってみれば簡単にできることに驚いていたようで、戸惑いの中にも目標を見つけたようです。
参考花で留分離と用分離をいけてみましたが、絵で説明するより良かったようにみえました。ただ、分離形をいけるためには主株の形が美しくなければなりません。いつものお稽古と異なり、テーマを与えられた時点で戸惑いが生じてしまったのか主株をいつものように速やかにいけることが出来ないようでした。
特に分離形は空間の美しさを表現するものですが、その空間創りに没頭する参加者のみなさんの頑張りが見ていて嬉しく思いました。また、説明したことを忠実にこなした初心者の方の作品が美しい出来栄えであったことがこの会の成果の表れではと感じます。
本日の留分離と用分離、体分離と留分離、体分離と横姿、などのおけいこ内容が他の花材にも活かせることと思います。