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未生流東重甫

2016年10月 特別研究会


2016年10月 特別研究会 

場所:生涯学習センター(バンビオ)6階

日時:10月1日(土)10:00~16:30

参加者:30名

テーマ:菊の大挿け

花材:白中輪菊20本、白糸菊20本、白中輪菊25本、各々10杯

参考花:白中輪菊20本、白糸菊風9本、黄中輪菊7本、黄小菊3本、朱赤二輪菊5本、紅小菊3本、赤小菊3本

まず午前中は季節と重陽の節句、五行説の話を交えながら、「いけばなをいけるにあたって大切なことは、形にいけることではなく、三才和合縦横勾弦*(さんさいわごうじゅうおうこうげん)の形を理解し、繋ぎの枝を配すことで五行が備わる事を知ることが大切」、と話しました。

日ごろの稽古は菊を9本~11本程度で、20本まで挿けることはあまりあることではないので数に負けてしまいそうになりますが、柳なら20本や30本はいけているのでひるまず挑戦です。。配し方は同じようなもので、先端部が大きい菊は花の大きさの分、ゆとりを持って間隔を取るために少し工夫が必要です。その細やかな点は参考花の実演を見て学んで後、実際に体験しましたので今日のテーマに添った勉強が出来たかと思います。

参考花は、重陽の菊として7種の菊を株分けでいけてみました。大小同じ大きさにならないようにいけることも大切ですが、花株の配置も表現の上では大切なことです。

午後の実習は、あまり経験がない本数で戸惑いはあったようですが、午前中の講義を熱心に聴いて頂いたようですぐに実行され、それぞれの作品がそれなりにいけられていたことを嬉しく思います。

菊であれ葉物であれ、足元が1つに締まっていることが望まれる格花ですが、多くの方が悪戦苦闘しながらも結果を出してくれたようです。花の大小や葉の取り方を含め、手を加えることで美しく仕上がる事を知るのも勉強です。

*:未生流の格花の形を決める基になるもの。

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