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未生流東重甫

2016年8月 特別研究会


2016年8月 特別研究会

場所:長岡京市生涯学習センター

日時:8月6日(土)10:00~16:30

テーマ:夏の水草の景色挿けと砂利での水辺の景色創り

参加者:30名

花材:蓮、杜若、河骨、水連の切り花と、セキショウ、斑入りセキショウ、ミニシぺラス、ミニパピルス、ヒメホタルイ、ウォーターパコバ、斑入りセリの苗鉢

 今月のテーマも先月に続いて砂利を用いた景色創りです。

午前中は、11時半まで今日のテーマに添っての説明と参考花を用意しました。砂利の景色創りには表現に細やかな考え方が必要で粗雑な使い方をしないこと、加えてただ黒白の砂利で水陸を分かつだけで景色とは言えませんので器に絵を描くように砂利を配する必要があります。先月に続いて砂利での景色創りを学びましたが、特に芸術へと結びつけるような作品をめざして欲しいと説明しました。

今日のテーマのように、水辺の景色と一言で表してもどのような水辺なのか、つまりその深さ、陸との狭間等がどのようになっているのかを想像させるような景色創りが望まれ、砂利と水草で季節感あふれる涼やかな景色創りを心掛けていけることが必要です。

午後の実習は、2人または3人一組で大きめの広口、少し小さめの広口2個または3個で景色を創りました。

蓮は、茶碗蓮で二花五葉もしくは七葉でいけました。3年連続の蓮を使った実習ということもあり、皆さん手際よく水揚げしていました。

蓮の葉の茎が細いため、いける際に18番くらいのワイヤーを入れて揉めますが、足元を1つに揃え、それぞれの作品がそれらしくまとまりました。揉め方が難しいものですが、参考花を用意していましたので、それを見ながら形の目標ににせるように上手く揉めていました。

杜若は、ワイヤーを使わずにいけるよう指示しましたので、曲った実の茎や花の茎を利用することに苦心していたようです。河骨の水揚げも慣れた手つきで、皆さんの楽しそうに取り組む姿が嬉しく思えました。

水連のあとは景色創り、いろんな思いで器に夏の水辺を表現してくれたようです。

日頃、こんなに多くの花材をいけることはありませんが、戸惑いながらも自分なりの絵を描いていたように思います。

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