「師走の慌ただしさを感じながら、身近な目標に向かい忙しさに身を任せ1年を終える」今年も昨年とは異なる心持ちで新年を迎えたのですが、もうその一年が過ぎていきます。
物事にあまり捉われる事無く、自分を生きる。こんな思いで迎えた一年でしたが、年々違った思い出で一年を過せることに感謝です。思い起こせば、毎年のように同じ今年のモットーを自分に言い聞かせる年始を重ねているような気がします。自分に足りない必要な事が何であるかを解っているからこそ、繰り返し言い聞かせているのかもしれません。
目標に邁進していた時期、目標が何であるか解らずにただひたすら前進していた時期、何を考える事もなく流れに身を任せていた時期などありましたが、今年は例年と比べて自分を見失わなかったような1年であったような気がしています。何物にもとらわれないことが、自分を観、他人を観る事に繋がったようです。時に本の力を借りながら自分を戒め、友の言葉に耳を傾け、道を知る。そんな日々を多く持てた1年であったと自分を褒めたい気分にすらなります。特に、1年を通して他者と話をする機会に多く恵まれたのは幸せです。私自身の生きている世界とは違う世界で日々努力を重ねてこられた人達がさらりと人生観を述べるその姿に魅力を感じてしまいます。
般若心経にもあります「色即是空」ではありませんが、目に見えるものは人生の一部に過ぎません。あまりに周りの事に目を向けすぎて自分を見失いがちな若き日に別れを告げたいものです。人との出会いや未経験だった事の体験、まだまだ未知の世界が身の回りにたくさんあることを知る。今年感じ得なかった事を来年には感じる事が出来るのでしょうか。ともあれ、健康の内に1年を終える事が出来る喜びと、来年という未来に出会えることに感謝しながら2014年を終えたいと思います。
皆さまもどうぞよいお年をお迎えください。
2014年12月 東 重甫