top of page
  • 未生流東重甫

2014年を振り返って


「師走の慌ただしさを感じながら、身近な目標に向かい忙しさに身を任せ1年を終える」今年も昨年とは異なる心持ちで新年を迎えたのですが、もうその一年が過ぎていきます。

物事にあまり捉われる事無く、自分を生きる。こんな思いで迎えた一年でしたが、年々違った思い出で一年を過せることに感謝です。思い起こせば、毎年のように同じ今年のモットーを自分に言い聞かせる年始を重ねているような気がします。自分に足りない必要な事が何であるかを解っているからこそ、繰り返し言い聞かせているのかもしれません。

目標に邁進していた時期、目標が何であるか解らずにただひたすら前進していた時期、何を考える事もなく流れに身を任せていた時期などありましたが、今年は例年と比べて自分を見失わなかったような1年であったような気がしています。何物にもとらわれないことが、自分を観、他人を観る事に繋がったようです。時に本の力を借りながら自分を戒め、友の言葉に耳を傾け、道を知る。そんな日々を多く持てた1年であったと自分を褒めたい気分にすらなります。特に、1年を通して他者と話をする機会に多く恵まれたのは幸せです。私自身の生きている世界とは違う世界で日々努力を重ねてこられた人達がさらりと人生観を述べるその姿に魅力を感じてしまいます。

般若心経にもあります「色即是空」ではありませんが、目に見えるものは人生の一部に過ぎません。あまりに周りの事に目を向けすぎて自分を見失いがちな若き日に別れを告げたいものです。人との出会いや未経験だった事の体験、まだまだ未知の世界が身の回りにたくさんあることを知る。今年感じ得なかった事を来年には感じる事が出来るのでしょうか。ともあれ、健康の内に1年を終える事が出来る喜びと、来年という未来に出会えることに感謝しながら2014年を終えたいと思います。

皆さまもどうぞよいお年をお迎えください。

2014年12月 東 重甫

#花に寄せて #挨拶

最新記事

すべて表示

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年の干支は癸卯(みずのとのう)ですがみなさんの干支は何でしょうか。実は、私は講義の中で頭の休憩として「あなたの干支は?」と尋ねることがあるのですが、大概は12支の子や丑といった動物だけで答えてくれますので講義が和やかになります。 干支とは、字の如く十干十二支を言いますので、正しくは甲子(きのえのね)、乙丑(きのとのうし)

今年も慌ただしい師走を快く迎える事が出来ました。確かに何かにつけ忙しく感じますが、何だかホッとしています。 年始にもご紹介しましたが、安岡正篤氏曰く「忙しいと云う字は、心を失うと書く。心を失っては駄目である」という戒めの言葉があります。おおよそ忙しいと周りの見える範囲が常より狭くなります。しかしこの状況を喜べば嬉しい悲鳴に変わるものです。未だ身体が動くこともあり、新しい年を迎える準備は忙しいという

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 今年の干支は壬寅(みずのえのとら)です。十干の壬(みずのえ)は、五行の木・火・土・金・水のうち、水の陽であり、甲(きのえ:木の兄)、乙(きのと:木の弟)の概念から、兄弟でいう兄といわれ 、河川の水や井戸の水など自然界の水とされます。また、十二支の寅は、五行の五神では西の守り神白虎に通じます。清く活きた水と西の守り神白虎とでコロナ退治

bottom of page