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1月の花:薺(ナズナ)

  • 未生流東重甫
  • 2014年1月1日
  • 読了時間: 2分

今年も「今月の花」を続けることになりました。思いつくままの花選び、コメントではありますが、これまで気づかなかったその花の良さを発見するかもしれないと思いながら書いておりますので、お付き合いください。 1月は春の七草から薺(なずな)を紹介します。 薺は、フウチョウソウ目アブラナ科ナズナ属に分類される越年草(秋に発芽し越冬し翌年に枯れる植物)で、別名にペンペングサ(ぺんぺん草)、バチバチクサ、シャミセングサ(三味線草)、ガラガラ等があります。 名前の由来は、撫でたいほど可愛い花の意味「撫で菜」や苗が地についてちぢまっている所から「滞む(泥む)」、「野面菜」が変化してナズナ、花の下についている果実が三味線の撥(ばち)に似ている所からシャミセングサ、夏になると枯れることから「夏無(なつな)」等諸説あります。 みなさんよくご存知のとおり、春の七草の1つで、若苗を食用にします。1月7日の人日の節句には、春の七草で七草粥を食べて無病息災を祈る習慣が現在も残っていますが、かつては冬季の貴重な野菜だったようです。 民間薬として陰干ししたのちに煎じたり、煮詰めたり、黒焼きなどして肝臓病・解熱・血便・血尿・高血圧・止血・生理不順・腹痛・吐血・便秘・利尿に効き、各種薬効に優れた薬草として用いられています。 なお、いけばなには季節の応合い(あしらい)に使うことがあります。 よく見れば なづな花咲く 垣根かな - 松尾 芭蕉

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