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未生流東重甫

6月の花:アジサイ


アジサイ科アジサイ属の植物の総称で、学名のHydrangeaは「水の容器」という意味で、日本には10数種が自生しています。花の色(といっても正しくは「がく」で、本当の花は中心部分の丸い粒のような部分)が土壌の酸性度(pH)、アルミニウムイオン量や開花からの日数によって様々に変化することから「七変化」とも呼ばれていますが、分かる気もします。花言葉には、「移り気」「浮気」「辛抱強い愛情」等がありますが、中でも「元気な女性」が私はお気に入りです。 ちなみに、我が家の紫陽花は、毎年葉は茂っても花が付きません。花を咲かせる為には、枯れ木(枯れたような枝)を残す必要があります。そんな事に気付いてからは、毎年花を愛でるようになりました。 今年も何種かの紫陽花が厚かましく咲くのだと思います。未生流の「いけばな」に於いても牡丹と紫陽花は先端に枯れ木を遣い、出生を捉えうまく表現していることに感心します。自然環境では、牡丹同様花より枝が高いのは見たことがありませんが、これは1年間の流れの中で、「いけばな」として表現する姿は「出生とらしさ」なのだからかもしれません。表現とは何時も深く面白いものです。

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