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“カキツバタの魅力を楽しむ”~KORIN展に寄せて

未生流東重甫

日時:平成24年5月11日(金)13時~15時 於 :乃木會舘 平成24年4月21日より南青山の根津美術館にて江戸時代の画家、尾形光琳が描いた六曲双屏風を中心にした「KORIN展」が開催されており、本講習会はこの展示会に因んで執り行われました。 尾形光琳といえば、「燕子花図屏風」(根津美術館所蔵、国宝)及び「八橋図屏風」(NYメトロポリタン美術館所蔵)で知られていますが、この2作品の共通テーマである「カキツバタ」に焦点を当て、カキツバタの出生、色、京都のカキツバタの説明に加え未生流伝承「八橋景色挿け」の実演を含めた“贅沢な”プログラムということもあり、非常に多数の参加者が東京内外から集まりました。

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KORIN展に因んでいますので、当然舞台のセットもそれに似せたものとなっており、絵画でのカキツバタの魅力や表現と、いけばなのそれの違いなどについても談話があり、非常に興味深いものとなりました。 いけばなの講習会と言えばどうしても堅苦しいものを想像しがちですが、本講習会では舞台と座席の距離が近いことや、講師のジョークを交えて進行したこともあり、ところどころ歓声や笑い声があり、と非常に和気藹々とした雰囲気の中行われていたのが印象的でした。

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講習会の最後は、上述の「八橋景色挿す」の由来について、使用する器や黒白の石、陰陽、一花七葉等を含めて説明しながらの講師実演で締め括られました。

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こうやって見ると屏風絵がそのまま浮かんできたようにも見えますね。

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