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2017年11月の花 <柊(ひいらぎ)とセイヨウヒイラギ>

やっと秋を楽しむことが出来たと思った矢先、すぐに冬装備の季節がやってきました。生け花の世界では、秋を感じさせてくれる機会は必然的に多いものの、日常の生活ではなかなか出会う機会も時間も与えて頂けません。ゆっくり味わいたいものがたくさんあるのですが、今年はどれくらいの秋を頂いたのか記憶にないほどです。

11月になると紅葉の季節、そして暦の上ではとうとう冬です。紅葉狩りにコスモス街道…と確かに見る価値はあるのではないかと思うものの、盛んに集まる人の山でうんざりしてしまいます。心静かに...

2017年9月のコラム <五巻筒>

今年は三巻筒、二管筒、二重切や三重切そのほか竹の器について話を進めてきましたが、三巻筒に続いて五巻筒をご紹介します。
竹筒では、寄せ筒の二管、三巻、五巻、七管、九巻、十二巻、十五巻等々応用で何巻でも考えられます。活の員数に随い長さが決められ、組み合わせも決められます。
長さは活の員数から、寸法の数が決められ、24節の2寸4分から、十干の1尺、十二支の1尺2寸、天地の合数の1尺6寸、節気の2尺4寸、28宿の2尺8寸等々2寸4分から4尺8寸迄の20種と説明されている書もあります。ただし、未生流では伝書「...

2017年9月の花 萩(はぎ)

萩(はぎ)と聞けば秋の七草がすぐに思い浮かびます。これほど万葉集の中で一般人に溶け込んでいる歌は他には無いと思います。代表的なものに“萩の花尾花葛花瞿麦の花 女郎花また藤袴朝貌の花”(巻八;一五三八 山上憶良)がありますが、この他にも山部赤人や大伴家持など多くの歌人で141首詠まれており、万葉の花の中では一番多く詠まれているのではないでしょうか。

また、蒔絵や屏風絵、衣装の絵柄としても多く取り上げられてきました。「天皇陛下と山野草」という著書(昭和62年発行)には、愛おしそうにハギを観察されているお写真が...

2017年6月 今月のコラム <三巻筒 左旋右旋>

未生流の伝書「規矩の巻」には、花器やお花道具等を造り方について細やかに説明がありますが、中でも竹花器は未生流にとって大切な器の1つです。

宝器とされている七種竹花器の三種の変化に始まり、三重・五重・船等いく種もの竹花器だけでなく、寄せ筒の基本ともいうべき三巻筒の説明もあります。

三巻筒は、「是より曲物之圖 未生斎康甫法眼好」の最初に説明がありますが、これはいわゆる二代家元未生斎康甫の創意による器です。

器の意味については、太極、両儀、三才和合とこれまで数ヶ月にわたって説明をしましたが、大変...

2017年5月の花 <紫蘭(しらん)>

ようやく出揃った楓の葉と風との戯れで木漏れ日が楽しそうにうごめいています。初夏の陽射しが眩しく、木々の緑も色鮮やかに空の青さとの境界線を描いています。

それぞれの木が大きく背伸びをしている時期に、里では様々な草花がところせましと咲き始めます。私の住む長岡京でも、天神さんの参道を覆うような霧島躑躅の真っ赤な花、乙訓寺の赤色や、黄色朱色桃色と何百株もあるのであろう牡丹が咲いており、此処かしこで石楠花や紫陽花も時遅しと咲くのを待っています。これらの花の下に立ち昇るようなひわ色の葉の間から紅紫の花の蕾の細...


1月、2月、3月と新年を迎えた喜びもつかの間、3ヵ月間が慌ただしく過ぎていき、あっという間に4月です。そんな中でも、日本の季節を彩る花たちは出番を待ちかねて美しい姿を見せてくれます。
冬は緑の物が多いですが、お蔭でいけばなではその時節の花を愛でる事が出来ます。1月は蝋梅(ろうばい)が冬の澄み切った空気に溶け込んで良い香りを放ち、その後白梅がちらほら咲き始めます。また、例年通り福寿草や千両も新春を飾ってくれています。2月になると紅梅も追いかけて咲いてきます。蝋梅ほどではありませんが、一面春の薫を漂わせて道行く人の足取りを軽くしてくれ...

2016年12月 今月の花 <万両、千両、百両、十両、一両>

1年12ヵ月24節気72候、まさに光陰矢のごとし、過ぎていく速さを今更に感じています。今年は急な冷え込みで美しい紅葉を観ることもでき、秋の視覚の楽しみをそれなりに味わうことが出来ました。そして、もちろん秋の味覚、匂い、秋風がささやく声も幸せなひと時として味わうことが出来ました。ただ、夏と秋、秋と冬の境目を感じることは少し難しかったかなと思います。年々短くなっているなと感じる初秋から冬装備へと移りゆく中で爽やかな秋の気候は、今年も簡単に過ぎていきました。そして、紅葉が過ぎると...

2016年12月 今月のコラム<草木種々取り合わせ挿けの心得>

今年は、未生流で基本となる花道具の種類と扱い方、つまり宝器である七種竹花器とそれぞれの意味、二重三重切、釣瓶、盥・馬盥、籠・垂撥、船、轡、据物花器に続いて、これらの器に花をいける際の花姿花器相応の心得をご説明しました。

花器の種類といけ方を学んできましたが、花を選ぶ際の約束事を理解して初めて、饗応にも独楽にも楽しむ事が出来ます。そこで、今月は自信を持って挿ける事が出来るように、「草木種々取り合わせの心得」で1年を締めくくりたいと思います。

常日頃の稽古にて、一種いけは、置き花...

2016年11月 今月のコラム<花器花姿相応の心得>

例年では初夏から夏にかけて多く発生する台風が、今年は暦の上では秋となってから多数日本に接近・上陸をする異例の事態となっています。その影響なのでしょうか、まだまだ日中は夏日のような気温が続いていますが、ようやく朝晩の冷え込みに秋らしさを感じるようになってきました。朝晩との寒暖差で体調を崩すことも多い季節ですので注意したいものです。

さて、先月までは花器についてご説明をいたしましたが、今月はその花器にふさわしい生け花をいけるための花姿と器との釣り合いについて、伝書を参考にご紹介します。

伝...

2016年11月 今月の花 <木瓜(ぼけ)>

長かった夏も終わり、錦秋の季節をあちこちで感じさせてくれる時期になりました。秋の深まりは冬への誘いです。燃えるような紅葉が散りゆく景色に秋と冬との狭間を垣間見ますが、季節の移り変わりを、顕著に感じることは難しいものです。ただ、幸せなことに季節ごとの楽しみは今も多くあります。行事で感じる季節はもちろんのこと、色や風、匂い、流れ来る音、そして食生活で感じる季節等、色んなところから独自の物を運んできます。自然に季節の中の自分がいて、さらに季節を感じる素晴らしさを喜びとして表現できれば幸せだと思い...

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January 23, 2019

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