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2016年12月 今月のコラム<草木種々取り合わせ挿けの心得>

今年は、未生流で基本となる花道具の種類と扱い方、つまり宝器である七種竹花器とそれぞれの意味、二重三重切、釣瓶、盥・馬盥、籠・垂撥、船、轡、据物花器に続いて、これらの器に花をいける際の花姿花器相応の心得をご説明しました。

花器の種類といけ方を学んできましたが、花を選ぶ際の約束事を理解して初めて、饗応にも独楽にも楽しむ事が出来ます。そこで、今月は自信を持って挿ける事が出来るように、「草木種々取り合わせの心得」で1年を締めくくりたいと思います。

常日頃の稽古にて、一種いけは、置き花...

2016年11月 今月のコラム<花器花姿相応の心得>

例年では初夏から夏にかけて多く発生する台風が、今年は暦の上では秋となってから多数日本に接近・上陸をする異例の事態となっています。その影響なのでしょうか、まだまだ日中は夏日のような気温が続いていますが、ようやく朝晩の冷え込みに秋らしさを感じるようになってきました。朝晩との寒暖差で体調を崩すことも多い季節ですので注意したいものです。

さて、先月までは花器についてご説明をいたしましたが、今月はその花器にふさわしい生け花をいけるための花姿と器との釣り合いについて、伝書を参考にご紹介します。

伝...

2016年10月のコラム<真行草花台薄板時候の心得>

10月は旧暦で神無月といい、別名は他にも多くあります。
1つでも季節を感じる言葉があれば良いのですが、応章、応鐘(おうしょう)、開冬、亥冬(がいとう)、神去月、雷無月(かみなかりづき)、吉月、極陽、建亥月、玄英、春、坤月、時雨月、始冰(しひょう)、上冬、小陽春、初冬、新冬、正陰月、早冬、大月、大章、大素、鎮祭月、初霜月、方冬、孟冬、陽月、立冬、良月、等と挙げてみますと聞きなれない言葉も多くあります。
別名の文字からも10月は季節の中でも微妙な位置にある事がわかります。実は10月11...

2016年9月  今月のコラム <据物取扱いの心得>

先日、39.2度の記録的暑さが報告されました。この気温はどこまで上がるのでしょうか。ここまで高温な日が続くと、ついつい水物が恋しくなります。水物といっても食する物もあれば、ミストのように肌で感じるもの、水琴窟のように聴覚に訴える涼しさもあります。
夕方になると、門先に水を打つ姿も見受けられます。なんと涼しげな光景だろうと感じつつも、アスファルトに水では逆効果を懸念してしまいます。

いけばなでも、涼しさの演出は色々あります。
器に水を打つのもその1つですが、常から考えられているおもてな...

2016 年8月  今月のコラム <船の取り扱い>

いけばなの器(花器)には用途別に多くの種類があります。いけばなは、鎌倉、室町時代の供花から発展し、江戸時代には一般人の床の間を飾る花として親しまれ、この頃には花器として形や材質も随分自由に考えられていました。竹や桐、檜など木材で創った広口や盥、陶器での瓶や水盤、銅や鉄で砂鉢や薄端等いろんな形を模して作ったもの等があります。

未生流では加工が容易で、材料の調達に心配がなく自然の長物である竹を使い、五大から得た基本の寸法を活の因数に照らし創り上げた7種から変化した21種類の花器を宝器として...

2016年7 月 今月のコラム <釣瓶(つるべ)>

汗をかき、喉がからからに乾き、冷たい水が恋しい季節になってきました。
今は何でも冷蔵庫で簡単に冷やすことができますが、冷たい井戸水や山の水で冷えた果物を食べた時の美味しさは格別です
今はあまり見ることもなくなった井戸の釣瓶(つるべ)に水を貯め、その中にキュウリやトマト、マックァウリを入れ、井戸に戻して冷やしておきます。しっかり汗をかいて帰ってかぶりつくトマトの冷たさと甘酸っぱさが何よりのご馳走でした。そこに釣瓶の記憶があるわけではないのですが、釣瓶は夏の風物のような気がします。

釣瓶は...

2016年6月 今月のコラム<二重三重の花器いけ方の心得>

 

今年2月からのテーマコラムでは、未生流の宝器である七種竹花器の意味をご紹介してきましたが、七種全て網羅しましたので今月からは伝書三才の巻から花展などでは必ず目にするお花道具を抜粋し、使い方やその心得についてお話ししていきます。

 

未生流を学んでおられる方はもちろんのこと、多くの方がいけばなを見る機会があると思います。物を知ることはより興味深く感じることにつながります。形だけでなく意味を感じながら観ることがいけばなの大切な美への誘いです。
 未生流は元来、仏花や供花ではなく、町...

016年 5 月のコラム 七種:竹花器 鮟鱇(あんこう)・手杵・二柱

 

今年は伝書三才の巻に記載されている器や花留めについてお話を進めていますが、今月は鮟鱇、手杵、二柱の3つを説いてみます。

 

<鮟鱇>
鮟鱇の意味は、「忍受と何事もよく咀嚼(そしゃく)し、物事をよく観定める」です。
玄解には次の記載があります。

「忍受の意、亦口の広きを大海の意に取る意は戒めの意、其の心大海の如くにして事を忍受すれば、国家其の身安泰の基なり。修行同を示す意なり」。

鮟鱇は口の大きな魚で、何でも食べる(=咀嚼する)ところから口の大きさは大海を意味し、転じて清濁...

2七種の竹花器についてのコラムを開始して早4ヶ月。この竹花器には華道を通じて人倫を説く意味を含んでいることはすでにご理解いただいているかと思います。

玄解には次の説明があります。

七種は何れも天下を治むる大宝なり。故に華道も是に準じて此の七種を宝器と定む然れば七種の花器は草木を挿ける器物に製すと雖も、人類精華の宝器として美徳を開顕す理を知らしむ為、これを制定する者なり

 

その1つ1つの花器に深い意味がある事から、未生流の宝器とされています。今月はこの七種の竹器の中から「寸渡(ずんど)」と「橋杭(はしくい)」を説いてみます。

 

<寸渡(ずんど...

この七種の花器には、華道を通して人倫を説く意味を含んでいます。

七種は何れも天下を治むる大宝なり。故に華道も是に準じて此の七種を宝器と定む然れば七種の花器は草木を挿ける器物に製すと雖も、人類精華の宝器として美徳を開顕す理を知らしむ為、これを制定する者なり(玄解より)

1つ1つの花器に深い意味があることから、未生流の宝器とされています。今月はその七種の竹器の中から「獅子口」と「二重獅子口」を説いてみます。

 

<獅子口>
獅子口の意味は、「天の教えを師の口を借りて表す」です。
玄解には次の記載があります。

「獅子口とは万法開顕の意なり、万法みな...

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